8月2日に収穫したメロンをようやく全種類口にすることができましたので、
簡単に感想を記します。
1.エテルナ
この糖度を見てもらえばわかるように、、、いや糖度じゃわからないか。
下の果肉の写真を見てもらえばわかるように、、、いや写真じゃ
判別できないか、、、つまり、栽培失敗しました。
収穫する1週間前に蔓が萎れて復活しなくなったので仕方ない感じです。
同じ畝の妃は未だ健在ですが、エテルナは植えた2株が同時に萎れて
収穫時には2株ともに枯れていました。理由はいまひとつわかっていませんが、
育てにくい品種という印象を持ちました。
果肉は残念ながらメルティング質には程遠い状態でイマイチでした。
久々の緑肉アールス系の栽培ということで期待していたのですが、
失敗したので本来の味を出すことが出来ず残念。。。
2.パンナ
パンナは毎年育てていて気に入っている品種です。
育てやすく病気が出にくくそこそこ糖度も乗ってくれて美味しいから。
今回は、2株育てて3個収穫し、Brix10.0%、11.0%、12.5%でした。
1株1個を収穫したものが一番糖度が高く、2個実を着けたのは分散されて
糖度が低かったです。全体的に例年と比較してやや低目かな。(昨年は13%)
それでも、果肉はメルティング質で食べると美味しいんですよね。
Brix10.0%だったのも、同様に美味しかったです。
パンナは毎年育てていますが、育てやすくハズレなしの印象です。
ただし、ネットメロン特有の果肉の筋っぽさはあります。
アールスのように果肉滑らかで更に香りも加わると言う事ないのでしょうが、
所詮ネットメロンですので。
3.黄美香
これは驚いた。名古屋地区でもこんな数字が出るんだ。
収穫した2個ともにBrix16.2%。
さすが、黄皮系メロンといったところかな。
通常のネットメロンでこの糖度を出すのは名古屋地区での露地家庭菜園では
普通は無理です。その理由は、温度差が足りない&夜温が高いから。
種苗会社のカタログに「糖度15以上」とか載っていても、12を超えれば
十分成功だと思っている。実際この地区で露地で普通に栽培しても、
カタログ通りの糖度に上がる事はほぼ無いから。
糖度が上がるのは昼間に葉に蓄えられた養分が果実に転流するからなんだけど
夜温が高く温度差が得られないと、まともに転流できないと思っている。
まあ、このあたりも品種によって大なり小なり違いというか特性があるんだ
けど、例えばローラン<パンナ<レイミといった感じに特性の違いがあったり
しますが、ここまで顕著に大きな違いが出る品種はありませんでした。
黄皮系は盛夏で夜温が高くても大丈夫(難なく糖度が上がる)というのを本で
読んだことがあり、以前から気になっていた存在でした。
しかし、変わった色だな~。
一応、10日程追熟してメルティング質の果肉になったけど、
どうも後味がパンチが足りない。香りはそれなりに良いし、甘いんだけど、
ピリピリくるような甘さではなく、まるでハチミツみたい。
後味すっきりもそれはそれでいいんだけど、物足りなさを感じます。
このあたりは好みの問題なんだろうな。。。
黄皮系メロンは、今回育てた黄美香以外では、ユウカ、エリカの
2つしか知らない。随分と数の少ない新しい系統なんですよね。
来年はエリカにも挑戦してみようかな。
ちなみに黄美香も気に入ったので、種を採取し保管しました^^
4.オルフェ
表皮が固い品種のため、随分と日持ちするようで追熟に11日かかりました。
Brix13.1%。割と糖度の出やすいネットメロンのようです。
あと1週間、木上にぶら下げていたらもう少しは上がったかも。
果肉は普通のネットメロンといった感じで舌や喉がピリピリ来る感じも
割と好みです。大きいので食べ応えもあり、8分の1カットです。
「育てやすい・でかくなる・美味しい」ということで、
これまでパンナ押しでしたが、これからはオルフェ押しになりそう^^;